北陸新幹線の利便性もあり、富山県出身者が、進学先として関西ではなく首都圏にある大学を選択することも多くなりました。刺激的な都会の暮らしにいつの間にかなじみ、Uターン就職はせずにそのまま首都圏で就職してしまうのはよくある話ですね。しかし、学生としてなら楽しく過ごせていた毎日も、いざビジネスパーソンとしてスタートしてみれば思い描いていたような生活が送れないとうことがあります。そこで多いのが、再び富山に戻るUターン転職を検討するというケースです。また、富山で発行されている地方新聞にはUターン就職やUターン転職に関する記事がたっぷりと掲載されているため、両親や親族からUターンを促されるケースもあります。

富山での転職がうまくいけば、忙しさと便利さだけに価値があるのではないということに気づくこともあるでしょう。とはいえ、富山での転職を考える際に念頭に入れておかないといけないのが、首都圏ほど選べる仕事に幅がないということと、給料は低い場合が多いということです。大企業の支店や本社などは富山にも多くあるのですが、募集を行っていないケースも少なくありません。そのため、いくら転職に前向きであっても、転職への第一歩である採用面接がそもそも実施されていなければ、チャンスはゼロに等しいということになります。また、コンサルタントといった比較的年収が高い職種の求人が少ないというのも特徴の一つです。

首都圏から富山に転職をする場合は、引っ越しなど大きな負担が伴います。今すぐ富山で転職をしたいという気持ちがどうしても先行するものですが、すぐに今の会社を辞めてしまうのではなく一度冷静になることも必要です。
このように、事前に情報を収集することが富山での転職成功のカギといえるでしょう。